子宮頸がん

子宮頸がんとは

子宮頸がんは、子宮に出来るがんのうち子宮頸部に発生する悪性の腫瘍で、それは子宮がん全体の9割近くを占めています。

好発年齢は50代前後が最も多く、初めての性交年齢が若年の人や性的パートナーが包茎であったり、複数のパートナーがいる場合などにその発生頻度が上がります。

原因はヒトパピローマウイルスの関連が高いとされており初期にはあまり自覚症状はありませんが、進行すると不正性器出血や性交時の接触出血、帯下の増加などがみられるようになってきます。

がんの進行は比較的早く、骨盤や膀胱、直腸などといった周辺組織に浸潤する他、血液を介して肺や肝臓などにも転移します。

鍼灸治療による子宮頸がんに対するアプローチ

私たちの体内では、実は健康な人であっても毎日5,000個くらいの「がん細胞」が作られてしまっているのです。

これは細胞再生の際におけるDNAのコピーミスなどによるもので、それらのほとんどは免疫機構により日々排除されています。しかし加齢やストレスなどにより免疫力が弱くなると、それらの「がん細胞」は増殖を繰り返し様々な部位に「がん」を発生させてしまうのです。

「がん細胞」の排除を行う主な担い手はリンパ球を中心とする白血球で、特にリンパ球に属するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)は「がん細胞」をいち早く発見し、他の免疫系の指令を必要とすることなく単独で即座に「がん細胞」を殺傷します。NK細胞は別名「生まれながらの殺し屋」とも呼ばれ、他の免疫細胞の攻撃を免れた「がん細胞」をも攻撃するのです。

そして、その後「がん細胞」を貪食した樹状細胞やマクロファージからの指令を受けたヘルパーT細胞やキラーT細胞などがNK細胞に追随する形で「がん細胞」を攻撃することとなります。

最新の研究で鍼灸治療は、NK細胞・T細胞などのリンパ球を増加させ、それらの血液中への移行を促進する作用を示すとともに、その活性化を強く促すことが証明されています。

さらに、鍼灸治療はストレスなどによる免疫抑制に対する防止効果を有するため、免疫系を調節することにより「がん」の発生を抑止し、またその増殖を抑制することが可能となるのです。

それゆえ鍼灸治療は「子宮頸がん」の症状である下腹部痛に対し、鍼灸治療の持つ鎮痛作用で癌性疼痛を緩和するとともに、止血作用により不正性器出血や性交時出血などの症状を軽減します。

子宮頸がんの症状

不正性器出血・接触出血・帯下・下腹部痛 など

子宮頸がんの原因

ヒトパピローマウイルス

子宮頸がんの検査

触診・膣鏡診・内視鏡検査・超音波検査・CT検査・MRI検査・腫瘍マーカー・生検組織検査 など

子宮頸がんの治療

外科手術・放射線療法・化学療法・鍼灸治療 など