三叉神経痛

三叉神経痛とは

三叉神経痛は脳神経の一つである三叉神経が動脈硬化などを起こし膨大した血管に圧迫されることなどにより、鍼で刺したような痛みが数秒~数十秒間その片側の領域に起こる疾患で、その激しい痛みにより顔をしかめることから疼痛性チックとも言われています。

三叉神経はその名の通り第1枝(眼神経)・第2枝(上顎神経)・第3枝(下顎神経)の3つの枝に分かれ、眼神経は前頭部・上瞼・鼻背、上顎神経は下瞼・頬部・上顎・上唇、下顎神経は舌・下唇・下顎・外耳などの領域を支配しています。

この疾患は40歳以降に好発し男性に対し女性が2倍多く、日常の洗顔・歯磨き・化粧・髭剃り・咀嚼・会話などで誘発されます。

鍼灸治療による三叉神経痛に対するアプローチ

鍼灸治療は「三叉神経痛」の症状である顔面の鋭い痛みに対し、鎮痛作用で痛みを緩和するとともに、コレステロール減少作用・血圧降下作用・血流調整作用・代謝促進作用などを用いて、原因ともされる動脈硬化を抑制し、三叉神経痛の発生を抑止するのです。

三叉神経痛の症状

接触刺激や温度変化などで起こる片側の顔面の鋭い痛み

三叉神経痛の原因

微小血管の走行異常・動脈硬化 など

三叉神経痛の検査

CT検査・MRI検査・MRA検査 など

三叉神経痛の治療

薬物療法・三叉神経節ブロック・微小血管減圧術・外科的摘出術・ガンマナイフ療法・鍼灸治療 など