心因性視力障害とは、近視や乱視などといった眼の異常、また角膜や網膜などにも器質的疾患が認められないにもかかわらず、視力低下や視野異常・色覚異常の症状が現れ頭痛・吐き気・嘔吐・下痢などを伴うこともある疾患です。8~12歳くらいの女子に多く、中には中高生でみられることもあり、その数は男子の約2~4倍とされています。
原因は、家庭や学校など、本人を取り巻く環境や心理的なストレスによるもので眼鏡をかけても視力は改善されません。
鍼灸治療は、精神や情動に関与する脳内神経伝達物質であるセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどを分泌させる作用があるとともに、精神安定作用・自律神経調節作用・ホルモン調節作用・などの作用も有するため、心的ストレスから生じるとされる「心因性視力障害」の視力低下・視野異常・色覚異常などといった症状を改善させるのです。