咽頭炎は、上気道感染症(かぜ症候群)の病態の一つであり、またそれは、のどの痛み・嚥下時痛・発熱・頸部リンパ節の腫脹などが急に起こる「急性咽頭炎」と、のどの不快感・乾燥感・異物感などが長期間にわたり続く「慢性咽頭炎」の2つに分けられます。
原因は、急性におけるウイルスや細菌などの感染によるもの以外に慢性のものにおいては、アレルギー・喫煙・塵埃など、個々個人の内的・外的要因が挙げられます。
治療は、うがいや投薬が中心で、飲酒や喫煙などによる咽頭部への刺激を避けることや十分な休養をとること、また水分や栄養を補給するとともに、室内の保湿・保温に気を配ることなども大切です。
鍼灸治療は「咽頭炎」の症状である嚥下時痛・のどの痛みに対し、鍼灸治療の持つ鎮痛作用で痛みを緩和するとともに、消炎・抗炎症作用により、発熱・頸部リンパ節腫脹などの症状を軽減するのです。