緑内障は角膜と水晶体の間を満たす眼房水の排出路であるシュレム管が開口する隅角と呼ばれる部分が、何らかの原因により狭くなるもしくは閉塞することにより眼圧が上昇する疾患です。
正常な眼圧は10~20㎜Hgですが、眼房水の排出が妨げられると眼圧が上がって視神経が障害され、それにより視野障害や吐き気・眼痛・頭痛・充血など様々な症状が現れてくるのです。
また閉塞の度合いが低度なものは「解放隅角緑内障」、高度に閉塞したものは「閉塞隅角緑内障」と呼ばれ、原発性・続発性・先天性のものがあり、中でも急速に病態が進む「急性閉塞隅角緑内障」はわずかな期間で失明に至ることもあるため注意が必要です。
鍼灸治療は「緑内障」の症状である視力低下・視野狭窄・視野欠損・眼痛・眼充血・かすみ目・頭痛・吐き気・嘔吐などに対し、代謝促進作用および、神経系・免疫系・内分泌系に対する生理学的作用で緑内障の進行・増悪を抑止・抑制するのです。