うつ病

うつ病とは

うつ病は、精神疾患のうち「気分障害」に分類される障害の一つで今のところハッキリとした原因は解っていませんが、心理的または社会的なストレスが大きく関与していることは明らかで、脳内では神経機能を正常に保つセロトニンやノルアドレナリンなどといった神経伝達物質の減少が確認されています。

症状は、抑うつ気分、興味や喜びの喪失、思考力や集中力の低下、気力の減退、焦燥感、無価値観、罪悪感、疲れやすい、摂食障害、睡眠障害、性欲減退などで、悪化または長期化すると自ら死ぬことを望んでしまう希死念慮や自殺念慮なども現れ、たとえ一旦症状が寛解したとしても再発することが非常に多い疾患です。

鍼灸治療によるうつ病に対するアプローチ

「うつ病」の患者さんの脳内では感情や情動的な部分に関与する神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンの減少が確認されています。鍼灸治療は、その大切な脳内における神経伝達の担い手であるセロトニンやノルアドレナリン、また運動調節や意欲などにも関わるドーパミンの他、脳内モルヒネ様物質であるβエンドルフィンなどにも作用し、精神や身体の状態を正常に保つ機能があるため、「うつ病」の精神症状である抑うつ・意欲低下・思考力低下・焦燥感・無価値感・罪責感・自殺念慮・集中力低下・興味の喪失・喜びの喪失などに対し効果を示すとともに、疲れやすい、眠れない、頭が重い、だるいなどといった身体の症状も軽減・緩和していくのです。

うつ病の症状

抑うつ気分・焦燥感・無価値観・罪責感・自殺を考える・疲れやすい・睡眠障害・意欲の低下・思考力の低下・集中力の低下・興味の喪失・喜びの喪失 など

うつ病の原因

脳内セロトニン分泌低下・脳内ノルアドレナリン分泌低下・過労・ストレス・ホルモンバランスの乱れ など

うつ病の検査

問診・DSM‐5診断・ICD-10診断・除外診断検査 など

うつ病の治療

薬物療法・心理療法・認知行動療法・鍼灸治療 など