肋間神経痛は肋骨と肋骨の間を走る肋間神経が何らかの原因により刺激されて痛みを生じる疾患で、それは神経自体に器質的な変化がみられない「突発性肋間神経痛」と、他の疾患が原因となり起こる「続発性肋間神経痛」に分けられます。
突発性のものは過度な運動・疲労・ストレス・冷えなどがその原因と考えらていますが今のところはまだ詳しく解明されていません。
それに対し続発性のものは、帯状疱疹・腫瘍・変形性脊椎症などの疾患によって神経が刺激されたり、神経自体が器質的な障害を受けたことにより痛みが出現する事が解っています。
また発症時の痛みは呼吸や姿勢によって増悪する傾向があります。
鍼灸治療は「肋間神経痛」の症状である肋間部の繰り返し起こる痛みに対し、鎮痛作用で痛みを緩和・抑制するとともに、原因ともされる疲労・ストレス・冷えなどに対しても、疲労回復作用・精神安定作用・血流改善作用・体温調節機能などを用いて肋間神経痛の再発を予防するのです。