『東洋医学』の世界。大宇宙の片隅、地球という惑星に存在する小さな宇宙「人体」その生命の不思議に触れる旅は如何でしたでしょうか?
難解なところも多く、かなり大変だったのではないかと思いますが少しは『東洋医学』の生体観をご理解いただけたのではないかと思います。
人間を大自然の一部であると正しく認識し、傲慢になることなく、自然の摂理に即した生き方をすることの大切さを『東洋医学』は、重要視しています。
生まれながらに備わったホメオスタシスの能力。
しかし、現代の私たちの生活はあまりにも自然から掛け離れ、その素晴らしい恒常性の機能をだんだんと失ってきているのではないでしょうか。
生活環境の向上とともに、私たちや私たちの子供には、もう既に免疫力の低下が現実に現れ始めています。
花粉症やアトピー・食物アレルギーなどに苦しむ人が昔に比べ、どれだけ多いかを見るだけでもその変化は歴然です。
便利で快適な生活と引き換えに私たちが無くしてしまったものは、あまりにも大き過ぎるように思えてなりません。
今以上に自然を壊すことは、未来を担う子供たちのためにも、何としても食い止めなくてはならないのです。
でも、だからといって今の暮らしをすぐに変えることは絶対に不可能です。
ですから私たちは、その置かれた環境の中で一人一人が健康の有り難さを改めて理解し、何かを日常の生活において、自然に行なえることが求められているのです。