『東洋医学』を知ろう!

大宇宙の法則『陰陽五行説』

皆さんが普段お使いになっているカレンダーの「七曜」と呼ばれる曜日の歴史は古く、古代バビロニアに起源し、ギリシャ・エジプトにおいて紀元前1世紀頃に成立しました。

そして我が国においては、平安時代の初期になってようやく伝えられたとされています。

「七曜」とは、火星・水星・木星・金星・土星の5つの惑星と太陽・月を合わせた7つの天体に守護される日をさし、それが循環するものが「週」であり、各天体は世界の様々な国で神と同一視され、人々の生活に取り込まれていきました。

また紀元前1~2世紀頃、時同じくして中国では、宇宙の万物が「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素で作られそれらが互いに循環して運行することにより、大自然が上手くバランスを取りながら成り立っているという「五行」の概念が生まれました。

そして、太陽と太陰(月の異称)を主として〈昼は陽、夜は陰〉また〈男は陽、女は陰〉といった具合に全てのものが相対的に「陰」と「陽」に分かれるという二元論的な『陰陽』という概念も成立したのです。

その後「陰陽論」と「五行論」は、やがて習合し『陰陽五行説』となり、大宇宙の森羅万象の成り立ちを説明する大法則が樹立されていきました。

そう、つまりこれこそが『東洋医学』の根幹を支える基礎概念であり、私たち人間も勿論その大法則に包摂されると同時に、今も色褪せることなくその哲理は生き続けているのです。

古(いにしえ)の昔より人々と深いつながりを持っていた宇宙。

そして、この地球という星の大自然との結びつき。

そこには今も明かされぬ謎が多く残されているのです。

それでは、そんな神秘に満ちた宇宙を形作る大法則『陰陽五行説』とは、どのような深い意味を持ったものなのか、私と一緒に詳しく見ていくといたしましょう。

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