いくつもの栄養素が、各々いろんな作用や働きを持っていることに対し『食品群』という考え方は、人体にとって必要なそれらの働きがどのような食品により得られるのかを知ることを目的に作られた概念です。
そしてそれは目的・作用別に6つのグループに分類されています。
【第1群】
主に〈たんぱく質〉の供給源魚・肉・卵・大豆など筋肉や骨を作りエネルギーともなる食品。
【第2群】
主に〈カルシウム〉の供給源牛乳・小魚類・海藻など、骨や歯を作り、身体の各機能を調整する食品。
【第3群】
主に〈カロテン等〉の供給源にんじん・カボチャ・ほうれん草・小松菜など、皮膚や粘膜を保護し身体機能を調整する食品。
【第4群】
主に〈ビタミンC〉の供給源大根・はくさい・リンゴなど、免疫力を維持し身体機能を調整する食品。
【第5群】
主に〈炭水化物〉の供給源ごはん・パン・砂糖など、エネルギー源の中核をなす食品。
【第6群】
主に〈脂肪〉の供給源食用油・バター・マヨネーズなど、エネルギー源となる食品。
如何ですか皆さん、各グループの食品とも、それぞれに働きや目的があり、どれが欠けても健康を維持することが困難になるということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。
私たちが日常食事をするとき、ただ空腹を満たすだけではバランスの取れた食事にはなかなかなりません。
出来るだけ多くの種類の食品を必要量、食べることが大切ですが、毎日の事となるとそれを継続することは結構むつかしいですよね。
ですから、そのような場合には1日の食事の中で、これら6つのグループからそれぞれ1つ以上の食品を選んで食事をしていただくと良いのです。
そうすると、おのずからその日の食事は栄養バランスの取れたものになるよう『食品群』は考えられているのです。
そして毎日同じメニューではなく、一週間のうちにいろんな種類の食品を摂取することが出来たならば栄養バランスは更に良いものとなるでしょう。
特に成長期のお子さんや老人においては、栄養バランスの崩れは取り返しのつかないものにも繋がります。
出来るなら健康は毎日の食事から手に入れたいものですよね。
そして、それこそが「医食同源」という大切な考え方なのです。
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