『健康生活』を知ろう!

食事と『栄養素』

栄養素は5大栄養素とも呼ばれ、それらはエネルギー源となりうる「炭水化物」「脂肪」「たんぱく質」の3大栄養素と、エネルギーにはならないが生命活動を円滑におこなうために必要不可欠な物質「ビタミン」「ミネラル」に分かれます。

それでは各々の栄養素を順に詳しく見てまいりましょう。

〈炭水化物〉
ごはんやパン・イモなど主食になる食品に多く含まれる栄養素で糖質とも呼ばれ、通常の食生活ではエネルギー摂取量の半分以上を占める栄養素です。消化の過程でブドウ糖(グルコース)に分解され主にエネルギー源の中心的役割を担っています。

〈脂肪〉
バターやラード・食用油などに多く含まれ、皮下や内臓の脂肪組織としてエネルギー貯蔵の役割を果たすとともに、その大部分を占めるトリグリセリドは、脂肪酸とグリセリンに分解されてエネルギー源となります。
また脂肪は脂質とも呼ばれ、そのうちコレステロールやリン脂質は細胞膜の構成成分としても重要な役割を果たしています。

〈たんぱく質〉
肉類・魚・卵などに多く含まれる栄養素で分解されアミノ酸となって私たちの筋肉や内臓、血液などを作る原材料となる他、エネルギー源としても利用されます。
また、その約20種類あるアミノ酸のうち8種類は、体内で合成できないため必ず食品から摂取する必要があり、それらは必須アミノ酸と呼ばれています。

〈ビタミン〉と〈ミネラル〉
各種のビタミンやミネラルは、1日に必要な量はわずかですが神経機能や循環・代謝・免疫・生殖などに関与するため、生命活動には欠かせない重要な働きをしています。
そして必要なビタミンやミネラルの種類はとても多いため食品から摂取するには偏らない様々な食材を使った食事が大切であるとともに、過剰症や欠乏症を引き起こさないために過不足のないようにしなければならないのです。
またビタミンは、脂溶性の「A」「D」「E」「K」と水溶性の「B群」「C」に分類されますが、脂溶性のビタミンは体内の脂肪組織に蓄積されやすいため過剰症が起こりやすく、逆に水溶性のビタミンは摂取しても蓄積されずすぐに排泄されてしまうため常時必要量を摂取しなくてはいけません。
そしてビタミンが有機物の化合物であるのに対し、ミネラルは鉄(Fe)や亜鉛(Zn)など無機質の元素そのものです。

さて皆さん、栄養素の大切さがお分かりいただけましたか?

次は » 食事と『食品群』

医療・健康コンテンツ