子供のころ、何かを決めるのによくジャンケンをしたものですが、グー・チョキ・パー、すなわち「石」「鋏」「紙」のどれが一番強いかといえば、そのいずれでもないですよね。
堅固な「石」は金属の「鋏」に勝ちますが、「紙」には包まれてしまいます。
しかし「石」に勝つ「紙」ですが「石」に負ける「鋏」には切られて負けてしまうのです。
そして陰陽五行説の五行にあたる 木・火・土・金・水 もそれと同じく「相克」という関係性を有しています。
つまり『木は土から養分を奪い、火は金を溶かし、土は水を吸収し、金は金属の斧で木を倒し、水は火を消してしまいます』このように各々には「相克」と呼ばれる天敵のような苦手とする相手が存在しているのです。
またそれとは逆に五行にはジャンケンにはない「相生」という関係性が存在しているのです。
「相克」が特定の相手にある者が勝つ関係であるのに対し「相生」はある者が特定の相手を産み出す関係、すなわち母と子の関係を持っているのです。
『木が燃えることにより火が生まれ、火が消えるとそこには土が残ります。土からは金が産出され、金属の表面には水滴が生まれ、その水が木を育てていくのです』このように五行を構成する5つの要素は互いに運行循環するとともに、何かが強くなり過ぎたり、弱くなり過ぎたりすることが無いよう「相生」「相克」という絶妙のバランスを取りながら全てのものを成り立たせているのです。
そしてそれを人に当てはめた場合、健康な状態とは、五行における「相生」「相克」の関係が、正しく保たれている状態をさすものであり、それが害なわれたものを私たちは病気と呼んでいるのです。
病気とは「気」が病んでいると書きます。
また、そうなると元々の「気」、すなわち元気がなくなってしまいます。
「陽気」「陰気」「正気」「根気」また「気に障る」「気が散る」「気の毒」など、私たちの生活の場面で様々な言葉に使われている『気』という文字。
ではこの『気』とは、一体どのような意味を持つものなのでしょうか?
それでは、東洋医学にも深く関与する『気』にまつわる色々な話を一緒に学んでまいりましょう。
ちなみに、ジャンケンホイの語源は仏教の用語である「料簡法意」(りょうけんほうい)からの音写とされており、料簡つまり「考え」を法意すなわち「天の意志」に委ねるというものなのです。
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