パニック障害は、動悸・めまい・発汗・窒息感・身震い・感覚麻痺などといったパニック発作と呼ばれる症状が予期せず突然起こったことで死や狂気に対する恐怖が強く生じた結果、再び発作が起こるのではないかという予期不安がみられたり、その発作に関連すると思われる行動を回避したりする疾患で、一度発作を起こすと不安を募らせ神経質となり、同様の発作を繰り返し起こしてしまいます。
原因についてはまだ完全に解明されていませんが、当人のそれまでの経験から何かに対し無意識に危険だと過剰に感じたことで発作が起こると考えられており、それは脳の器質的疾患や他の精神疾患が要因となっている訳ではありません。
鍼灸治療は、精神や情動に関与する脳内神経伝達物質であるセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどを分泌させる作用があるとともに、自律神経調節作用・ホルモン調節作用・精神安定作用などの作用も有するため「パニック障害」でみられる突然起こる動悸やめまい・発汗・胸苦しさ・窒息感・呼吸困難・冷や汗・めまい・身震い・感覚麻痺・不安感・死への恐怖感などといった繰り返す発作的症状を抑止するのです。