脊柱管狭窄症は、脊髄を入れる脊柱管が先天的および後天的に狭くなることによって脊髄が圧迫された結果、様々な症状をきたす疾患で、40歳以上の男性に多くみられます。
原因は、主に先天的な形態異常に変形性脊椎症・椎間板ヘルニア・脊椎すべり症・外傷などが加わることによるもので、それは頸椎・胸椎・腰椎のどこにでも発生しますが、そのほとんどは頸椎と腰椎の部分で起こります。
症状はその発症する脊柱の高さによって異なりますが、手足の痺れや痛み、感覚異常、腰痛、歩行障害などで、排尿障害・勃起障害・便秘などがみられるものも決して少なくはありません。
鍼灸治療は「脊柱管狭窄症」の症状である腰痛・下肢痛・手や腕の痛みなどに対し、鎮痛作用で痛みを緩和するとともに、手足の感覚障害や歩行障害を血液循環促進作用で軽減し、頻尿・残尿感・便秘に対しては、排尿障害改善作用および腸蠕動運動調整機能を用いて、それらの症状を抑止するのです。 また鍼灸治療は勃起障害にも効果を示します。
