関節リウマチは、全身の関節が慢性的に炎症を起こす疾患で、女性が男性の約4倍を占めていますが今のところ原因は定かではなく、この病気は自己免疫疾患である膠原病の一つに数えられています。
症状は、初期においては朝に関節のこわばりがみられる程度ですが進行すると多発性・対称性に関節の痛みや腫れが現れ、更に進むと関節の変形や破壊が起こり、皮下にはリウマチ結節と呼ばれる硬さや大きさが様々な腫瘤(しこり)が生じてきます。
またこの疾患は、関節以外に内臓やその他の組織にも障害をきたし間質性肺炎・胸膜炎・心膜炎・心筋炎・神経炎・血管炎・角膜炎・結膜炎・腎臓障害など様々な合併症を引き起こしてしまいます。
鍼灸治療は「関節リウマチ」の症状である関節の痛みや腫れに対し、鎮痛作用・消炎作用・抗炎症作用で痛みや腫れを軽減するとともに、免疫系に対する生理学的作用および代謝促進作用を用いて、リウマチの進行を抑止し症状の悪化を抑制するのです。