メニエール病は、回転性の眩暈発作(めまい)とともに耳閉塞感・難聴・耳鳴りなどが繰り返し現れるもので、眩暈が激しい場合には悪心・嘔吐・冷や汗なども伴う30~50代に多い疾患です。
原因は内耳を満たしている内リンパ液が過剰になる内リンパ水腫によるもので、その理由は今のところハッキリとは解っていませんがストレスの影響が大きいとされており、内耳の循環障害、感染症、外傷、自己免疫疾患などでもみられるとされています。
眩暈発作は通常30分~数時間継続し、個人差は大きいものの数日~数か月の間隔で何回も繰り返して完全に治すことが困難な場合も少なくないため、厚生労働省の特定疾患に指定されています。
鍼灸治療は「メニエール病」の症状である回転性のめまい・難聴・耳鳴り・耳閉塞感・悪心・嘔吐・冷や汗などに対し、自律神経調節作用・精神安定作用および神経系・免疫系・内分泌系に対する生理学的作用を用いてメニエール病の増悪を抑止・抑制するのです。