突発性難聴

突発性難聴とは

突発性難聴は、何の誘因もなく突然に片側の耳鳴りや耳閉感が現れ耳が聞こえなくなる高度の感音性難聴をきたす疾患で40~60代に多くみられ、時にめまいや吐き気・嘔吐なども伴います。

この疾患が発症するメカニズムは、内耳の感覚神経が障害を起こすことによるものですが、その原因は今のところ解っておらず、内耳の血液循環障害やウイルス感染などが疑われています。

しかし、現段階においては治療法が確立されていないため、早期の治療が必要で、発症後1~2週間以内に治療を開始した場合は聴力改善の可能性が期待できるものの、治療が遅れ2~3ヵ月を過ぎると症状が固定してしまうため聴力の回復は困難となってします。

鍼灸治療による突発性難聴に対するアプローチ

鍼灸治療は「突発性難聴」の主症状である難聴、および耳鳴り・めまい・耳閉塞感・吐き気・嘔吐などに対し、神経系・免疫系・内分泌系に対する生理学的作用を用いて、それらの症状を緩和します。 ただし、聴力低下に対しては、発症後1~2週間以内に治療を開始することが聴力改善を促す点で最も重要なタイミングです。

突発性難聴の症状

突発的に起こる難聴・耳鳴り・めまい・耳閉塞感・音が響く・吐き気・嘔吐 など

突発性難聴の原因

頭部外傷・ウイルス・細菌・内耳血流障害・聴神経腫瘍・急激な気圧の変化 など

突発性難聴の検査

聴力検査・平衡機能検査・X線検査・CT検査・MRI検査 など

突発性難聴の治療

薬物療法・高気圧酸素治療・鍼灸治療 など