睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中の無呼吸や高いびき、昼間の眠気、集中力の低下などを主症状とする疾患で、それは覚醒時に呼吸障害がないにもかかわらず、睡眠中に10秒以上続く無呼吸が7時間の間に30回以上、あるいは睡眠1時間あたり5回以上起こるものと定義されています。
そしてそれには、咽喉部の腫瘍や肥満などにより上気道が閉塞して起こる「閉塞型」と、脳腫瘍や脳血管障害などによって呼吸中枢が障害され呼吸運動そのものが停止する「中枢型」、およびその両方がみられる「混合型」の3つの型があり、治療としては手術や肥満の改善など基礎疾患に対するものが必要です。
鍼灸治療は「睡眠時無呼吸症候群」の症状である睡眠中の無呼吸や昼間の眠気・集中力の低下・倦怠感などに対し、鍼灸治療の持つ自律神経調整機能・恒常性保持機能、また脳への血流を改善する作用を用いて、それらの症状を軽減するのです。