声帯ポリープは、声を使った後に声が枯れたり割れたり、高い音が出しにくくなったりする疾患で、1日のうちでも夕方は朝に比べて声帯が疲労しているため、症状が悪化します。
歌手やアナウンサーなどのように声を酷使することにより、声帯が激しく運動することで粘膜下に循環障害が起こって出血し、血腫となったものがポリープなのですが、悪性化することはありません。
好発部位は声帯の前方1/3の部分で、その多くは一側性にみられポリープが小さいうちは投薬治療などを行いますが、大きくなると手術が必要となります。また日常においては、飲酒や喫煙など声帯への刺激を避け、大きな声を出さないようにすることも大切です。
鍼灸治療は「声帯ポリープ」の症状である声のかすれや咳などに対し、鍼灸治療の持つ消炎・抗炎症作用でそれらを緩和するとともに、のどの異物感や違和感も軽減するのです。